土地のヤギ
『土地のヤギ』を作りたいと思ってます。
『生石高原のヤギ』です。
ヤギの新種を作ると言うことではなく、ウチならではのミルクを作りたいと思ってます。
生石の斜面を自由に駆け回り、水を飲み、草を食む。そうすることで『土地のヤギ』ができてくると思ってます。
草に関してはまだまだ道半ばです。
今は冬場は輸入乾草に頼ってます。
春から秋にかけては雨が続いてしまうとどうしても輸入乾草をやらざるを得ません。
ヤギ<と>暮らすだけなら道草を刈って与えれば良いのですが、ヤギ<で>暮らす為にはどうしてもある一定の栄養をキープしなければなりません。
ミルクを販売するには「乳等省令」という基準に沿う必要があり、その為に酪農家の皆さんはエサを工夫してます。
道草だけだとちょっと厳しいのです。
でも、来年以降のできるだけ早い時期からは夏場の草だけでも自給しようと色々思案中です。
春先~晩秋までは晴れていれば放牧地の草だけを食べ、こちらが草をやることはありません。
今使わせてもらっている放牧地は9面あり、そのうちの3面には牧草とクローバーをまきました。今年の秋にはあと2面に牧草とクローバーを蒔く予定ですが、残りの4面は何もせず、そのままおいています。
在来の草花を食べることで僕の中にある『土地のヤギ』のイメージに近づけたらと思ってます。
因みに在来の草のメインはヨモギで、年中あります。
春先はレンゲ、スギナが勢いを増し、夏場からはススキが頑張り、秋口からはイヌタデが増えます。ヤギはその時一番美味しいものを集中して食べます。
こちらで蒔いた牧草やクローバーは栄養価が高いので旬の草を補う形で食べています。
その為、ミルクの味は季節によって変わります。
ちょっと長くなったのでミルクの話は次回に回します。