生石高原やぎ暮らし

やぎ飼ってミルクなどを作ってます

エサとミルクと乳等省令

『乳及び乳製品の成分規格等に関する省令』

 

いわゆる、乳等省令です。

これは、『牛乳やその他の乳、乳製品などについての成分規格や製造基準、容器包装の規格、表示方法などが定められている。(Wikipediaより)』厚生省が出した省令です。

平成26年12月25日に改正され、山羊乳では乳脂肪分が3.6%→2.5%に、無脂固形分が8.0%→7.5%に改正されました。

 

山羊乳は牛乳ほど乳脂肪分がないので、以前の基準では『山羊乳』の表記が難しい状況でした。

新基準では規格を満たすことが格段に易しくなりました。

以上、ちょっと小難しい話でした。


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要するに、山羊乳を山羊乳として販売するには、乳等省令に準じる必要があるのです。

この改正がなければとてもじゃないけど、ミルクの販売はできませんでした。

同時に改正があったからやぎ暮らしを始めようと決意できました。

 

人生を左右する重大事案なのですよ

 

しかし、いくら乳脂肪分の基準が下がっても、草だけを食べてたら基準を満たさない可能性があります。

特に夏場は水をよく飲むので可能性が増します。

その為、ウチでは搾乳中に飼料を食べさせてます。

売っている配合飼料はとうもろこしが入っていて、飼料とうもろこしはほぼ遺伝子組み換えなので使っていません。

なので、自分で混ぜています。

内訳は

①あっぺん大麦(外国産・国内加工)

②ふすま(外国産・国内加工)

③醤油粕(有田川町にあるカネイワ醤油さんのものをわけていただいてます。こちらの原料は全て国産です)

ノルウェー産の海藻

以上を季節によってバランスを変えながら食べさせてます。

上記のものを食べさせることで乳脂肪分を向上させ、ミルクとして販売できるように努めています。

あと、購入乾牧草ですが、オーツを与えています。アルファルファは遺伝子組み換えの可能性があるので与えていません。

 

ちょっと込み入った話になりましたが、ふ搾乳山羊のエサの話でした。

 

仔やぎについてはまた改めて書きたいと思います。

 

因みにウチは保健所さんから『乳処理業』と『乳製品製造業』の許可を貰ってます。

 

『乳処理業』がなければミルクの販売はできないのです。