育ての親、育ち中
出産が始まりました。
飼っているザーネン種は季節繁殖で、春にしか子どもを産みません。
しかもウチはオスをレンタルしている為、出産が集中します。
この時期だけ朝から夕方迄ずっと山羊と一緒にいます。
仔やぎの育て方は色々あります。
生まれてからずっと親と一緒のやり方、1週間から1ヶ月まで親につけるやり方、生まれてすぐ親から離し、人間が哺乳するやり方、などなど、飼っている方の考え方によります。
ウチは完全分離で人間が哺乳するやり方です。
可哀想に感じる方もいるとは思いますが、山羊で暮らす為にこの方法にしています。
メリットは
①人間に慣れる。
②哺乳量を管理できる。
③体調を把握できる。
山羊は産まれて早いと3ヶ月で妊娠できる身体になります。
ウチは秋に種付けをし、来春に出産します。
出産時に身体が小さいとお産がしんどくなります。
元来、親の乳だけだと出産できるだけ身体を大きくするための栄養が十分ではないので、人間が管理して粉ミルクを足しています。
親にはやらない配合飼料も仔やぎには供与します。
種付け後の晩秋まで配合飼料で、その後は親と同じ飼料です。
全ては身体を大きくするためです。
小さい山羊のお産はかなりつらそうです。
事故がおこる可能性も上がります。
それを避ける為の完全分離であり、栄養を計算された配合飼料の供与なのです。
年に1回の大イベント。育ての親ですが毎年発見があり、成長中です。